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コーラル

日本人と珊瑚

日本は古代人たちの勾玉(まがたま)以降、近代にいたるまで、宝石が文化として根づかなかった、世界的にも非常にめずらしい国です。


私たちが「昔話」などで目にする「金銀財宝」は、ほとんどが「大判小判」のたぐいで、海外のお話のような、山盛りの宝石は登場しません。


その理由にはさまざまな説がありますが、ひとつには、地質的に宝石資源が非常に乏しいことがあげられます。鉱石起源の宝石は、ジェード(翡翠・ひすい)、クリスタル(水晶)ぐらいしか採れません。


そのいっぽうで、生物などの有機物を起源とする宝石は、アンバー(琥珀・こはく)、パール(真珠)、そしてコーラル(珊瑚)が採掘されます。


宝石質の鉱石が乏しい日本人にとって、うつくしい珊瑚や真珠がどれほど価値のある宝であったか、想像できることでしょう。

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