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クロライト

クロライトとトランス・エラム文明

2001年。イラン南東部の都市・ジロフトの近くで、紀元前2000年代のものと考えられる、極めて精巧な遺物が大量に発見されました。

「トランス・エラム文明」と名づけられたその文明は、インダス文明の先駆けとなるものではないかと予想され、考古学界はがぜん色めき立ちました。

インダス文明に特徴的な、モヘンジョ・ダロや、ハラッパーなどの高度な都市計画の知恵や技術がどこからもたらされたのか、長年の謎とされてきたからです。

トランス・エラム文明の遺跡から見つかった調度品の多くはクロライトで作られていました。

クロライトはこの辺り一帯で豊富に採掘される、やわらかくて極めて加工しやすい鉱物です。同様のものが、モヘンジョ・ダロの遺跡からも見つかっています。

クロライトはこんなにも古くから、人々の生活に密着した鉱物だったのです。

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