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アメトリン

ボリビア・アナイ鉱山

謎につつまれた鉱山の全貌が明らかになったのは、アメトリンが宝石市場をにぎわせてから、20年以上も経ってからのことです。


この鉱山は、もともとこの一帯を支配していた、アヨレオス族のものでした。「アナイ鉱山」という名前は、16世紀に侵略してきたスペイン人の征服者が妻として手に入れた、アヨレオス族の皇女の名前に由来しています。征服者はアナイ皇女と、鉱山の両方を手に入れたのです。


その後、鉱山の持ち主は転々とし、20世紀後半に入るまでアメトリンの採掘は途絶えていました。こうして、アナイ鉱山は「謎の鉱山」となっていたのです。


それに加えて、ブラジルとの国境地帯はボリビア政府が「保護地域」に定め、開発を禁止していました。またブラジル政府も国内鉱山保護のために、外国からの原石輸入を禁止していました。

すなわち、採掘そのものも、掘り出された原石の持ちこみも、「違法行為」となってしまうため、アメトリンにまつわる活動は、すべてが「闇」の中で行われており、鉱山の所在地を明かすわけにはいかなかったのです。


ボリビアとブラジルの政府がようやく政策を解いたのは、1989年のことです。

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